当院の内視鏡システム について


当院ではこの度新たな内視鏡システム(LASEREO:富士フイルム社製)を導入致しました。

 

本システムはレーザー光源を使用しております。
蛍光体を発行させて白色光照明を得るための励起光として使用する「白色光用レーザー」、血管や表面構造の高コントラスト画像を得る為の「BLI用レーザー」の2波長のレーザー光を使用しております。

 

この2種類の発行強度比を変え、さらに画像処理を組み合わせることによって3つの観察タイプ(白色光観察・LCI観察・BLI観察)を搭載しております。
そして、目的に適した観察タイプを使用して検査を実施致します。

 

通常の内視鏡検査では、白色光観察を使用し検査を実施致します。

LCI観察では赤みを帯びた色はより赤く、白っぽい色はより白くなるように色の拡張・縮小を行い、粘膜の微小な色の違いを強調しながら観察致します。

 

LCI観察を使用することによって、ピロリ菌の感染の有無や胃炎の程度、胃粘膜の萎縮の診断を詳しく検査致します。

もし白色光観察・LCI観察で異常を発見した場合、BLI観察を実施致します。
BLI観察では短波長レーザー光の照射により得られる高コントラストな信号に対して画像処理を行い、血管や表面構造などの観察を実施致します。

 

BLI観察を使用し、癌・非癌の診断や病気の進行度を精査致します。
精査を行い、一人一人の患者様に合った治療を実施致します。

白色光だけでなく、この2つの観察タイプを使用する事で、早期がんの発見に努めてまいります。