人工透析

腎不全の末期症状において、低下した腎機能の代わりの役割を果たすのが、透析療法です。

人工透析室はベッド数9床で、2クール治療を行っております。
透析用水は、日本透析医学会透析液水準基準2008及び日臨工透析液清浄化ガイドライン2.01に沿った清浄度の高い水質を提供しています。
また透析排水は、消毒剤等による下水道汚染を防ぐため、環境にやさしいPH中和装置を設け、環境保全にも努めています。

透析装置は全台東レメディカル社製の個人用透析装置で、患者様の状態により透析液電解質を調整する処方液透析を行っており、HDFも積極的に施工しています。
全床TVがついており無料で視聴可能です。

スタッフは医師・看護師・臨床工学技士はもとより、薬剤師・栄養士・理学療法士も加わり、最新かつ最適の治療が提供できるよう、患者様を中心とした強力なチーム医療を推進しています。当院の透析は小規模ですが、その分より親密なコミュニケーションが可能です。患者様が相談や悩み事を気軽に話せる透析室を目指しています。

施設の特徴

透析液水質確保加算取得施設(ウルトラピュア透析液)、online-HOF・腹水濾過濃縮再静注など各種血液浄化、全ベッドにテレビを設置(無料)、排水pH中和装置による環境保全、送迎有。

透析治療の流れ

受付 → 着替え → 体重測定 → ベッド準備 → 穿刺 → 透析開始 → 4時間(テレビ・読書・お喋り) → 透析終了 → 体重測定 → 着替え → 帰宅(送迎有)

血液透析

血液透析療法は、機械に血液を通し、血液中の老廃物や不要な水分を除去し、血液をきれいにする方法です。
日本では血液透析を選ぶ患者が圧倒的に多く(2012年末の調査で全透析患者の96.9%)、末期腎不全の治療法として主流となっています。

血液透析では、血液を体内から外部へと出して機械を通して血液をきれいにし、再び体内に循環させます。このため、1分間に約200mlの血液を取り出す必要があり、これを長時間持続させるので、普通の血管ではこれだけの血液流量を確保できません。このため、一般的には利き腕の反対の腕でなるべく前腕の手首に近い部位、または親指の付け根に血液の出入り口となるシャントを作成します。シャントは、手術によって静脈と動脈をつなぎ合わせて太い静脈にしたものです。シャント作成の手術は局所麻酔で行われ、約1~2時間程度です。

週に決まった回数、通院して治療を受ける血液透析では、まずシャント部に脱血用と返血用の針を刺します(穿刺)。その後、最初は低い血液流量で設定された血液ポンプが動き始めると、動脈側の穿刺針から体外へ血液が引き出されます(脱血)。その後、個々の患者で設定された血液流量まで徐々に上げていきます。体外へ引き出された血液は、血液ポンプを経てダイアライザーと呼ばれる、いわゆる人工腎臓に送られます。ダイアラザーの中で余分な老廃物と水分が除去されてきれいになった血液は静脈側の穿刺針から体内に戻っていきます(返血)。この循環を各患者で設定された透析時間の間続け、予定した水分量が体内から引き出されたところで透析が終了します。

透析治療にかかる費用

患者の経済的な負担が軽減されるように医療費の公的助成制度が確立しています。透析患者様は、医療保険の長期高額疾病(特定疾病)、自立支援医療(更生・育成医療)、重度心身障害者医療費助成制度 等の制度を利用することができます。

災害時について

当院では災害時に備えた緊急離脱セットを用意しています。透析患者の防災、災害時の対応などについては独自のマニュアルを作成し、日頃から患者様に呼びかけるなどの対応をしています。災害時には避難するか、透析を続けるかスタッフが指示を出しますので、その場で待機してスタッフの指示に落ち着いて従ってください。

(参考: http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/koho/books.files/3shyou.pdf

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