免疫力は何歳からでも上げられることをご存知でしょうか?
免疫力を高めるのは「NK(ナチュラル・キラー)細胞の活性化」です。NK細胞の活性度は常に一定ではなく、食事や生活環境で高められるため、生活習慣を見直せれば免疫力をアップできます。これから免疫の仕組みとNK細胞、免疫力を高めることについてお話をしていきます。
「NK細胞の活性化」は血液検査で測定します。
私たちの体を細菌やウイルスなどの病原体やがん細胞の増殖などから守っているのが免疫です。免疫の主役は白血球の1つであるリンパ球です。その働きは大きく自然免疫と獲得免疫の2種類に分けられます。
NK細胞は生まれながらにして体に備わっている免疫細胞で、お巡りさんのように常に血液やリンパ液にのって体中をパトロールしています。見回りがちゃんとしていると体内に侵入した敵(細菌やウィルス)をすぐに発見して退治できます。NK細胞活性が低いということは、見回り役の元気がなく怠けて体内の安全(カラダの免疫力)がほとんど守れていない状態となり、免疫力の低下による健康障害(感染症とガン)のリスクが高くなっていきます。
感染症にかかったり、できたばかりの小さいガン細胞を退治できずに、ガン細胞が増えてガンになるのです。
獲得免疫とは病原体に感染することで後天的に得られる免疫細胞です。普段は活動していませんがNK細胞の要請を受けてウイルスや細胞などの病原体を攻撃し退治します。生後3ケ月から働き始め、一度獲得すると生涯衰えることはありません。
この獲得免疫の中にワクチンも入ります。
NK細胞の活性化(元気にする)には、いくつか重要なポイントがあります。
シャワーよりお風呂(40度程度のお湯)でゆっくりくつろぐ。アロマを入れれば、さらにリラックスできて効果倍増!
納豆、ヨーグルトなどの発酵食品や、食物繊維などを摂取して善玉菌が増えるとNK細胞も元気になります。
「笑う門には福来る」 落語でも、漫才でも、お笑い番組でも、とにかく笑うことです。
睡眠不足が続くとNK細胞も元気がでません。こんな時は体調も悪いし、カゼも引きやすくなります。最低でも6時間の睡眠はとりましょう。また夜更かしはしない。NK細胞は深夜には弱いのです。「早寝早起きは三文の徳」は免疫にもあてはまるようです。
頑張り過ぎると、カラダもNK細胞も疲れてしまいます。時には「いい加減にする」「少し手を抜く」ことも生活の知恵です
適度な有酸素運動は免疫力をアップします!
全くストレスがない状態はNK活性をむしろ下げます。適度に交感神経を刺激することでNK活性を上げます。
どれも簡単なことですが、意識しないと出来ないものです。でも、こんな簡単なことで免疫細胞の活性が上がるなら、誰でも自分で免疫力を改善することが可能です。ケアを開始するのに遅すぎることはありません。まずは“頑張らなくてもできること”から始めてみましょう!